共同通信社の記者の方に取材していただいたサンサロ*サロンの活動についての記事ですが、本日2018.11.24(土)岐阜新聞 社会1面に掲載されました!
【記事全文】
名古屋市中村区にあるフリースペース「サンサロ*サロン」。週末には無職や引きこもり、うつ病、発達障害のある人たちが集まり悩みを打ち明けている。生きづらさを感じている社会の中に「居場所」を提供しようと、支援者らが2009年から活動を続けてきた。運営代表の藤原はづきさん(47)は「自分を出せる場をつくることで、息抜きしてもらいたい」と話す。
名古屋駅から歩いて約10分、住宅街の三差路前のビルにサロンは入る。月に10団体約100人が訪れ、集会や読書会、上映会などを催している。
11月の土曜日午後、精神障害や引きこもりの経験者ら4人が、自身の体験を生かし支援者として活動するための勉強会を行っていた。「最近どうですか?」。お互いの近況報告から始まり、支援する中で何ができるのかといったテーマについて耳を傾け、経験や考えを伝え合った。グループ代表の矢板瑞季さん(22)は「ここは病気や障害について...、気楽に隠さず話せる貴重な場所」と打ち明ける。
ホームレスらの支援に取り組んでいた藤原さんは08年、生活が困窮するまで相談できない人がいることに気付いた。「公的な福祉に助けを求めにくい人がいる。困った時にすぐ話せる拠点が必要」。メンバーとサロンを立ち上げ、人とのつながりが希薄な困窮者への居場所づくりも始めた。
気楽に来られるようにカフェや料理サークルなどを開くと、地域のボランティアのほか、引きこもりや精神障害などの事情を抱える人たちが集うようになった。
グループの橋渡しもする藤原さんは、サロンで生まれる交流に価値があると考える。「立場や問題を越えてつながることで、街角から支援の輪を広げたい」。これからも活動を見守り続けるつもりだ。
2018.11.27(火)の日本経済新聞(中部圏全域版)夕刊 社会1面にも記事が掲載されました!
2018.11.30(金)の毎日新聞 市民版にも記事が掲載されました!